−イギリス某浜辺−

 「ふぅ……一時はどうなるかと思ったぞ」

 馬宮は海の藻屑と消える前に同じクラスの森崎――腐れ縁の親友に発見され、
 丁重に救助(・・・・・)されたのだ。
 小学生から高校まで常に一緒の学校であった。そして、留学の時も2人で来たのである。

 「相変わらず意味の分からない事をするな……お前は」

 まぁぶっちゃけて言ってしまえば馬宮の世話役とも言う……。

 「いや、相手が俺をイキナリ蹴落としたのだが……」

 無論そんなのは常識外れなので誰も信じてはくれない。

 「……にしてもあの子……可愛かったな……」

 堂々と問題発言をする馬宮をシカトする様に時は過ぎ、遂に日本に帰る時が来た。

−イギリス校正門前−

 「よく聞け!各自5時間以内に空港にたどり着く事。いいな?」

 担当教師のぶっ飛んだ発言に生徒達のブーイングの嵐が起きた。

 「横暴だ!」
 「そんな無茶な」
 「そんなこと言う人嫌いです」

 「俺はこれからマイワイフのお土産買いに行くから空港で会おう。因みに遅れたら知らんぞ」

 生徒の非難を完全無視して教師は去っていった。
 仕方が無いので生徒達も残された時間を有効に使うべく動き始めた。

 「さて、帰るぞ」

 森崎はさっさと帰りたかったので空港に行きのバス停に向おう馬宮に声をかけた。

 「俺は探さなければいけない……」

 だが、馬宮には既に他の目的があった。

 「ん……お土産か?お前が買っとけ俺は知らん」

 森崎は知らなかった……馬宮の執念を……冒険が始まっちゃったことを。




思いたったら開幕戦!?

#02 Crazy Time 〜イカレタ世界ヘヨウコソ〜





 「人を探すんだ……もう1度あの子に会いたい!!……久々のA+のブロンド娘だったし
 「A+ってなんだよ?」

 既にパッソルの眼は血走ってる。暴走ともいうがそこは置いておこう(謎)

 「お前……もう1度蹴落とされたいのか?正気の沙汰じゃないぞ?第一会ってどうする、
  相手と喋れなければ意味が無いだろ。俺、通訳パスだぞ」
 「言語など唯の飾りでしか無い。愛が有れば伝わる!!」

 ちなみにその相手は女性といういよりも少女である。

 「前々から思ってたんだが……ロ○だろ?」
 「愛に年齢など関係無い!!」

 森崎の改めて認識した。こいつは救いはないな〜っと。
 仕方が無く昨日の現場に行ってみた。しかし、その少女は居ない。

 「な?やっぱり居ないだろ?諦めろ」
 「まぁ待ちたまえワトソン君」

 馬宮は意味が分からぬ事を言いながら、密度の薄い頭をフル回転させた。
 こういう時だけ、彼はもの凄くなる。そしてパッソルは重い口を開けた

 「昨日のあの娘を見て……衣服がぼろかった……治安や生活が良いのにあの服装は
  オカシイ……特別な事情があると見た……つまり!彼女はあの服を着なければ
  ならない理由があった!」

 本当になんでこういう時だけこんなに頭が働くのでしょう……(謎言)

 「ほぅ……それで?続けてくれ」

 森崎は興味に引かれてきて尋ねた。

 「つまりあの子は孤児院の子と見た!根拠ならあるさ。彼女は俺を蹴落とす時に確かに
  アーメンと言った。だからそういう教育をするところといえば教会だ!最近でも教会で
  孤児を育ててるところもあるだろう」

 「中々面白い仮説だ。しかし、何処に教会がある?この広い街を地道に探す気か?
  飛行機に乗り遅れてしまうぞ」

 「安心しろ森ちゃん。こういう町はえして中央に教会がある様に作られているはずだ。
  さぁ善は急げという。行こう!!」

 半ば強制的に森崎を連れてパッソルは街の真ん中の教会に着いた。

 「さぁ……行くぞ!!」

 パッソルは意気込んで教会に踏み込んだが……。

 「あれ?……観光客しかいない!?あの子はどこだ?」

 パッソルは冷や汗をかきながら辺りを見回すが観光客しか居ない。

 「おぉ!流石は髭。有名な観光場所に案内してくれるとはな」
 「違――――――――う!!」

 パッソル推理戦破れたり……って言うか始めから推理にはなっていない(謎)

 「こうなったら最後の手段……出でよマイPC!!」

 何故か漫画だらけのバックからノート型PCが出てきた……アンタはど○えモンか?
 そして、PCを起動させようとしたが……

 「で……電池がねぇ!!」

 哀れ馬宮。PCの使いすぎには注意しましょう(謎)

 「全く……いつも肝心の所が抜けてるな……コレを使え……安くしとくぜ」

 森崎は懐かた呼びバッテリーを出した。
 ……あなた達は22世紀から来た猫型ロボットですか?
 そして、馬宮は礼も言わずにそれを取るや否やスグにPCに入れ起動させた。

 「クックックック……俺に調べられない事は無い」

 はたから見たらかなり怪しいがそこは置いといて……(何)

 「そうだ、ついでに調べて欲しい事がある。何簡単だ、飛行機の時間を調べてくれ」
 「そんな事か?スグに調べよう」

 パッソルは自信満々に言い切りさっそく調べ出した。
 コレがパッソルのある伝説の始まりだ……

 「ん?プロテクトが掛かってるな……え〜と……このソフトを使って……」

 普通ならココで気付く筈だ。
 飛行機の時刻を調べるのにそんなプロテクトの掛かった場所へは行かないと……。
 しかし、既にあの少女の事で頭がいっぱいの馬宮は気付くはずも無い……。
 いつもなら止める筈の森崎は、ノンビリと紅茶を飲みながら風景を眺めている。

 馬宮が何をしているか気付いていなかった……。

 「よし!解読成功したぞ」。

 その画面には、赤やら黄色の英語が並んで映されていた。
 どっからどう見ても警告画面だった。

 「おい!まてや!……時間を調べるのに何で危険なんだ!?」

 ようやく異変に気付いた森崎が画面を見て言った。

 「な!?N●SAが……N●SAが実は先●者を作ったのだと!?
  あれはカモフラージュだったのか……」

 「ちょっとマテ?ココって……空港のHPじゃないの?」

 馬宮は今更ながら場違いな質問を言った。

 「某大国の重要機密だと!?そんなところに何でアクセスしてるんだ!!」

 しかし、今更怒鳴ってももう遅い。既に相手の国は逆探知を開始している。

 「…………」
 「…………」

 2人とも呆然と立ち尽くしていた。

 そして、森崎が一言。

 「逃げるぞ!まだ相手はココを突き止めてはいない!」

 「え?……でも……あの彼女は……」

 「諦めろ……命の方が大切だ」

 冷静に森崎は言い放ちその場を離れた。

 「畜生……俺は……俺は……」

 そして、馬宮は走った……空港までバスや電車があるのに……
 因みに森崎はタクシーに乗っていった……料金は馬宮持ちで(爆)

―― To be continued ――




   ネタコーナー
   愚知(省略して愚)「取り敢えずココに何書こう?」
   深刀(省略してしん)「さぁ?管理人さんに何か質問か何かをぶつけるとか?」
   愚「つっても何も無いぞ・・・・・募集するか?」
   しん「まずこのコーナーが無くならないのならな(笑)」




 次回予告

 軍事機密を知ってしまった……馬宮
 国外へ逃亡する為、空港に向う馬宮に某合衆国の魔の手が!?
 さらに日本では馬宮抹消計画が遂行されようとしていた?
 『バカな!メタ●ギアだと!?』

 『全ては死海文書の通りに……』

 「パットラッシュ……僕はもう疲れたよ……」(現実逃避)

 やっぱり、本人の意思をよそに自体はどんどん悪化していく(予定)
 次回こそ、馬宮は生きて日本に帰れるのか?(未定)
 そして、著作権は大丈夫なのか?(マジで)

 #03 Lost Ground 

 次回もサービス、サービス


企画/原案(共犯) バト  作(主犯) 愚知  協力(共犯) 悪魔のパッソル
爆走書記はフィクションです。人物、組織、場所、事件等全て架空の存在です。

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